★ 14:05−14:20 反射炉とは、銑鉄(せんてつ・鉄鉱石から直接製造した鉄で、不純物を多く含む)を溶かして優良な鉄を生産するための炉。
銑鉄を溶かすためには千数百度の高温が必要だが、反射炉の場合、溶解室の天井部分が浅いドーム形となっており、
そこに熱を反射させ、銑鉄に集中させることでその高温を実現する構造となっている。
そこから、反射炉という名称が与えられたわけだ。
溶かした鉄は、鋳型に流し込んで大砲などに加工された。
近年の発掘調査では砲弾の鋳型などが発見されている。
炉と煙突の部分を合わせた高さは約15.7m、実際に稼働した反射炉が残っているのは世界でもここだけ。
当時、反射炉の周囲には各種の作業小屋や倉庫などが建ちならび、多くの職人が働いていた。
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