大腸がんは、健康検査を毎年行い、検便検査もして問題を指摘されることなく過ごしてきた人が、
突然数値がおかしい!と精密検査をしたら、進行性の末期の大腸がんで脳や肝臓にも転移していたという例も多く、
見つかりにくく見つけにくい、見つけた時には、末期がん・・・で余命宣告を受けることも少なくないそうだ。
日本人に大腸がんが多いのは、食生活の欧米化が進んだことが理由と言われストレス・遺伝・体質・年齢・運動不足などが原因。
アメリカでは、第一位が大腸がん・・日本も洋食化しているだけに日本人男性の部位別死亡例は、
肺がん(1位)胃がん(2位)大腸がん(3位)だったのが今では、肺がん(1位)大腸がん(2位)胃がん(3位)と2番目になっており
女性の部位別死亡原因の第1位は、大腸がん・肺がん(2位)胃がん(3位)となっている。
20年ほど前に大腸内視鏡検査を1度受けており、その時は3〜4個のポリープが見つかり切除したが、幸い良性だったため問題にはならなかった。
その後毎年人間ドックは受診し、検便による検査も実施しているが、還暦を迎えたのを機に20年ぶりに大腸内視鏡検査を受診することにした。
最新の大腸検査に3D-CTバーチャル大腸内視鏡検査
があり、苦痛を伴わず簡単に検査できるという点では良いと思った。
しかし、仮にポリープが見つかった場合、後日大腸内視鏡による切除を行うことになるため、
下剤を2回も飲むのは嫌だし、費用も切除は別途必要と言われ、それなら初めから大腸内視鏡検査を受けた方が良いと思い
3D-CTバーチャル大腸内視鏡検査は諦めた。
大腸内視鏡検査を受けるあたり、自宅のある横浜から近く、経験が豊富で、料金も安く、評判の良い病院はどこかネットで探した。
ネット調査していて分かったことは、病院によって検査料金に差があることで、高い所は4〜5万円、安い所は2〜3万円とバラツキがあった。
検査内容は同じなのにこの違いはなんだろうと疑問に思った。
見つけたのが渋谷にある
ヒラハタクリニックで、
院長の平畑光一氏は大学病院で大腸カメラ挿入時の疼痛、胃酸逆流に伴う症状などについて研究していたお医者さんで、
鎮痛剤・鎮静剤を一切使わない状態でも無痛挿入率は6割らしい。
また、術後の合併症が少ないことでも定評があり、現在まで数千個のポリープを切除してきた中で、
切除後の穿孔率は0%(通常は0.1〜0.2%)、出血率はわずか0.1%未満(通常数%)をセールスポイントにしている。
検査料金も2万円と今回調査した中では一番安く、ここで検査をすることに決めた。
検査するに当たり一度来てくださいと言われ妻と訪問した。
ヒラハタクリニックは、渋谷駅から徒歩3分位の明治通り沿いのビルの9階にあり、余り広くない待合室は10人位の患者さんが順番を待っていた。
平畑光一院長は34歳ととても若いお医者さんで、
20年くらい前に大腸内視鏡検査を受けた時は3〜4個のポリープが見つかり切除した旨伝えると、
それでは健康保険扱いにしましょうとおっしゃった。
持って行った昨年受診した人間ドックの診断結果表を見せると、
B型肝炎の検査がされていないという理由から採血をさせられ、大腸内視鏡検査同意書にサインをさせられた。
大腸内視鏡検査は一日1名しかやっていないため、私は6月7日(木)、妻は6月21(木)1pmからと決まり、
検査前日寝る前に飲む薬と当日の朝6時から2時間かけて飲む2リットルの下剤を貰い帰宅した。
この日の会計は1名¥2100で夫婦2名で¥4200だった。
下剤のマグコロール(粉末が入っているので水を加えて飲む) | 前日寝る前に飲む"ベルベロン10ml" | 大腸内視鏡検査同意書にサイン |
クリニックからもらった説明書には前日から野菜や海藻類、コンニャク、肉類、キノコなど、消化の悪いものは一日食べないようにし、
白米、うどん、魚など消化の良いものだけにしてくださいとあったので、
朝食 : トースト、卵焼き、薩摩揚げ、コーヒー、バナナ半分、ヨーグルト
昼食 : 月見うどん(ネギなし)
夕食 : ちらし寿司(店屋物)生姜・きゅうり抜き
寝る前にベルベロン10mlを一本飲んだ。味は砂糖水といった感じ。
6:00 下剤のマグコロールを2時間かけて飲んだ。
粉末の下剤を溶かす水は前日から冷蔵庫で冷やしておくと飲みやすい。味はポカリスウェットに似ている。
20年前はオレンジ、コーヒーともう一種類の計3種類の粉末ジュースを下剤に混ぜて飲んでいた。
あの時に比べると格段に飲みやすくなっている。
飲み始めて1時間後に一回目のトイレへ行き始め、4回目ごろから黄色い澄んだ液体だけの便になり、最後10回目のトイレへ行ったのは9:15だった。
不思議と腹痛は全くなし。検査は13:30からのため撮りためたビデオを見ていた。
11:30 家を出発。京急電鉄から横浜で東急電鉄に乗り換え、渋谷にあるクリニックに到着したのは12:40だった。
13:30 看護婦さんに紙パンツと上着を渡され、着替えて手術室に案内された。
手術台に横になると、腸の動きを抑える薬を左腕に注射し、肛門の周囲と中にゼリーを塗り、
内視鏡を挿入だが、一番奥の盲腸に到達するまで20分位要したように思う。
2〜3か所内視鏡の入りにくい場所があり、そこは通過する際に多少痛みがあったが、耐えられないほどではなかった。
その後、ポリープを見つけながら内視鏡をゆっくり引き抜いて行き、ポリープが見つかると内視鏡の先からワイヤーを出てきて、
輪っかに引っかけ摘出する。次に出血している穴をクリップで挟んで止血するのだが、腸が動いていて傷口が腸のしわに隠れ分からなくなってしまう。
それでカメラを進めたり、引いたりして傷口を探そうとするのが、カメラを進める時に腸が引っ張られかなりの痛みがあり、
思わず声が出てしまう場面が何度もあった。
14:45 手術終了。結局3つポリープを取るのに1時間15分近くを要し、4つ目の直腸に見つかった一番大きなポリープは時間切れのため
3カ月後に日を改めて摘出することになった。
手術後、向こう一週間の生活上の注意点を看護婦さんから聞き、服を着替え待合室で30分ほど待たされた。
空腹とのどの渇きを癒すため、持って来た缶ココアを飲んだが、とても美味しかった。
その間、4回ほどおならがしたくなったが、患者で一杯の狭い待合室で、大きなおならをする訳にはいかないので、トイレに4回も掛け込んだ。
15:30 名前を呼ばれ診察室に入って行くと、平畑医師から下記の写真を頂き、直腸に残ったポリープ1個は3カ月後に摘出すること、
今回摘出したポリープの病理診断結果は2週間後以降に出るので、来院した際に次回内視鏡検査の予約と下剤を貰うよう指示を受けた。
この日の支払いは¥20,800(3割負担分)。後日検査した妻の場合、ポリープがなかったので¥5660(3割負担分)だった。
向こう一週間の生活上の注意点
1.腸の動きを抑える注射をしたので、一日車を運転しない
2.検査時に腸に残った空気はおならとして出す。我慢するとお腹が張って苦しくなる
3.ポリープを摘出したので1週間は運動・お酒は控える
4.お風呂は体を温めるので当面はシャワーにする
5.食事は2〜3日は消化の良い刺激の少ないものにする
6.禁煙(私はタバコは吸わないので問題なし)
(注)見つかった4個のポリープ。写真右下のポリープが今回時間切れのため摘出できなかった。
15:40 看護婦さんの説明では2〜3日は消化の良いものを食べてくださいということだったが、
クリニックから渋谷駅に向かう途中にあったマックでチキンフィレ・フライどポテト・コーヒーのセット¥500を食べた。
朝から何も食べていないため、とても美味しかった。
★普段、頭痛がすることはほとんどないのだが、クリニックに到着した昼過ぎから夜寝るまでずっと軽い頭痛があった。
原因は腸の動きを抑える注射の影響と思われる。
★検査日の夜はお腹が張ってなかなか眠れなかったが、朝起きた時にはお腹の張りも無くなっていた。
★20年前に同じ検査を受けた時とは下剤も検査技術も格段に進歩していた。
20年前もポリープを2〜3個摘出しているが、その時は今回のように止血クリップをした記憶が無い。
あの時のポリープ摘出後の止血はどうやっていたのだろうか?!
★ポリープを3個摘出し、費用が2万円は相当安い。それは保険を適用しているからだが、
20年前にポリープを2〜3個摘出しているだけの理由で、私と妻の検査料金を保険扱いにしてくれた平畑院長に感謝だ。
★摘出したポリープを病理検査したところ、3個のうちの1個に癌細胞が発見され、あと1年ほっておいたら大腸がんになっていたと言われた。
患者のホンネ : 検査の体験談(大腸内視鏡)がとても参考になる
★ 大腸内視鏡検査2012年 9月 体験記(その2)
★ 2013年11月 体験記(その3)
★ 2015年 4月 体験記(その4)
★ 2016年 4月 体験記(その5)
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